日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
会議情報

G2 環境地球化学・放射化学
汽水域におけるクロムの地球化学的・同位体的挙動の理解
*伊藤 茜諌本 和士谷水 雅治
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 30-

詳細
抄録

Crは, 表層環境でCr(VI)とCr(III)の二つの価数で存在し, 酸化的かつ中性pH付近の陸水では易溶性のCr(VI)が安定である. Crの安定同位体比は, 主にCr(III)とCr(VI)の酸化数変化に起因して変動するため試料の酸化還元履歴を記録している. 海洋堆積物では, 岩石の酸化的風化によって同位体的に重いCr(VI)が河川に放出されるため, 高いCr同位体比が観測されると考えられているが, この解釈は酸化還元度や塩分濃度などの物理化学的条件が大きく変化する汽水域でも, Cr同位体比が保存的な挙動を示すことを仮定している. 本研究では, 汽水域におけるCrの地球化学的および同位体的挙動の理解のため, 高知県久万川および桜川において塩分勾配に沿ったCr濃度, 化学種, 同位体比の変動とその要因を調査した.

著者関連情報
© 2024 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top