日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
黒潮周辺海域におけるPAHsの時空間分布
*張 典松中 哲也ロドリゴ ムンド安倍 大介山口 珠葉伊藤 大樹長尾 誠也
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p. 31-

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抄録

本研究は、黒潮海域における有害な多環芳香族炭化水素(PAHs)の分布と輸送・動態過程を解明することを目的としている。黒潮は北太平洋西岸の重要な海流であり、東アジアの経済活動に伴い増加したPAHsが河川や季節風を通じて西部北太平洋に流出し、黒潮に乗って日本南岸の漁場に運ばれる可能性がある。2021年から2022年にかけての予備調査では、黒潮流軸域で溶存態PAHsレベルが高く、内側域で低いことが示された。2023年4月と8月に行った詳細調査では、O-line(御前崎沖定線)を中心として、黒潮海域に海水試料を採取し、粒子態と溶存態のPAHsを測定した。結果、黒潮流軸上で溶存態PAHs濃度が最も高く、東シナ海からのPAHs輸送効果が示唆された。今後、春季と夏季のデータを対比し、PAHsの時空間分布を解析する予定である。

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