主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 41-
近年、石炭や石炭灰の希土類元素 (REE) ポテンシャルに注目が集まっているが、REE濃度が高い石炭の特徴や形成機構には不明な点が多い。石炭を構成するµmスケールの有機物は“マセラル”と呼ばれ、その組成は石炭の特性解析や泥炭環境の指標に用いられている。マセラル毎のREEポテンシャルが明らかになれば、マセラル組成に基づいて、REEが濃集する石炭の特徴や形成機構を検討可能である。そこで本研究では、LA-ICP-MSを用いて、木質や柔組織に由来するtelohuminite (TH) と、タンニン由来の成分や腐植物質の沈殿物を起源とするcorpohuminite (CH) の微量元素分析を行った。その結果、TH単独の測定点に比べ、一部THを含むCHの測定点では、REE濃度が高い傾向を示した。CHの起源はREEと親和性の強い官能基に富む有機物であり、CHは相対的にREE濃集が生じやすいものと推測される。