主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 48-
北太平洋において海水中の239+240Pu濃度の鉛直分布を測定し、プルトニウム同位体の平均滞留時間を見積もった。西部北太平洋における表面水中の239+240Pu濃度は8.49 mBq/m3であり、濃度は深さとともに増加し水深500 mにおいて極大を示した。その後減少し、海底直上において18.6 mBq/m3であった。海水柱中の239+240Puのインベントリは同緯度帯におけるグローバルフォールアウトによる積算降下量に比べて1.6倍高い値を示した。表層から水深1000 m までの239+240Puインベントリから、239+240Puの減少速度と平均滞留時間を見積もった。