日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
北太平洋におけるプルトニウム同位体の平均滞留時間
*山田 正俊
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p. 48-

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抄録

北太平洋において海水中の239+240Pu濃度の鉛直分布を測定し、プルトニウム同位体の平均滞留時間を見積もった。西部北太平洋における表面水中の239+240Pu濃度は8.49 mBq/m3であり、濃度は深さとともに増加し水深500 mにおいて極大を示した。その後減少し、海底直上において18.6 mBq/m3であった。海水柱中の239+240Puのインベントリは同緯度帯におけるグローバルフォールアウトによる積算降下量に比べて1.6倍高い値を示した。表層から水深1000 m までの239+240Puインベントリから、239+240Puの減少速度と平均滞留時間を見積もった。

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