日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
会議情報

G1 大気とその境界面における地球化学
グリーンランド南東ドームアイスコアから復元する産業革命以降の大気中の鉄の沈着フラックス・水溶性の変化
*栗栖 美菜子田中 祥太飯塚 芳徳名取 幸花高橋 嘉夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 5-

詳細
抄録

産業革命以降、人為的な活動により鉄や亜鉛などの微量金属元素が大気に排出され、大気中の雲水形成過程や、海洋沈着後のプランクトンの増殖度合いなどに影響を与えてきた。本研究では鉄に着目し、大気中の微量金属元素の沈着量や大気中での性質の変遷を明らかにするために、グリーンランド南東ドーム(SE-Dome II) アイスコアに保存されたエアロゾル中の鉄の濃度・化学形態・水溶性を経年・季節的に復元した。特徴的な点として、1970年頃に鉄溶解性が極大となり、その後現在にかけて減少する傾向が見えた。これには大気中の酸性物質のフラックス変化に伴う鉄の溶解反応の度合いの変化や、鉄の排出源の変化などが関係していると考えられる。

著者関連情報
© 2024 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top