従来、水環境における有機態粒子の酸素消費速度は測定の困難さから未解明の点が多く、その制御要因は不明である。本研究では水中有機態粒子をサイズ別に分画し現場光量・水温下で培養することで、酸素消費の主要担体の解明を目指した。琵琶湖での測定の結果、主に粒径1.2 µm以上の区画でtotalの酸素消費速度に近い値が示された一方で1.2 µm未満の有機態粒子はほとんど呼吸に寄与していないという結果が得られた。一方で有機態粒子の存在量は一般に溶存態の方が多いことが知られている。この結果から溶存態は安定であり、1.2 µm以上の有機態粒子が水環境における酸素消費の制御要因であることが示された。また、1.2 µm以上の粒子は短寿命であることが明らかとなったため、これが沈降するイベントが発生すると貧酸素水塊の形成に直結することが示された。