日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
新潟県沖上越海丘の表層型メタンハイドレート賦存域周辺におけるヒ素の分布と化学形態
*山岡 香子源田 亜衣成川 知弘塚崎 あゆみ太田 雄貴宮嶋 佑典吉岡 秀佳鈴木 淳鈴村 昌弘
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キーワード: メタンシープ, 間隙水, ヒ素
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p. 57-

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抄録

表層型メタンハイドレート環境調査航海において採取された新潟県沖上越海丘の表層堆積物及び間隙水を対象として、ヒ素の分析を行った。堆積物のヒ素濃度は参照地点の硫酸還元帯で増加したが、バクテリアマット周辺では活発な硫酸還元-嫌気的メタン酸化が起こっているにも関わらず増加は見られなかった。間隙水のヒ素濃度は概ね5〜100 µg/Lの範囲で変化し、濃度ピークの深度はバクテリアマットから離れるにつれて深くなった。例外的にベニズワイガニ蝟集サイトでは105〜187 µg/Lと突出して高く、堆積物深部の有機物分解に由来すると考えられる。さらに間隙水中ヒ素の化学形態別分析により、未知のヒ素化合物が多く検出され、溶出したヒ素が硫化水素の存在下でチオヒ素化合物となっている可能性がある。本研究は経済産業省のメタンハイドレート研究開発事業の一部として実施した。

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