主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 60-
海底資源量の評価や採掘にかかる機器の開発が進められている一方、環境影響評価については十分に行われているとは言いがたい状況にある。また地球温暖化の緩和策として、海底下でのCCS、海底へのバイオマス投棄、海洋表層へのアルカリ撒布や鉄撒布、あるいは海洋表層や大気での人工的なアルベド上昇など、様々な海洋ジオエンジニアリングが提案されている。しかしこれらの取り組みにおいても、その効果あるいは副作用を検討する科学的な知見が十分にえられたとは言いがたい状況がある。新規開発事業では、対象とする現象が呈する時空間変動スケールは未知であり、あらかじめ想定ができない。こうした観点から近年、環境影響評価の一環である「非介入時点のベースライン」調査として、従来の海洋科学調査においてあまり行われてこなかった(異様に)高い時空間分解能を設定した水塊観測を試みている。本講演では、達成した高分解能観測によってえられた科学的知見についても紹介する。