主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
回次: 71
開催日: 2024/09/18 - 2024/09/20
p. 66-
134-Cs は 2011 年 3 月の福島第一原子力発電所 (FDNPP) 事故により海洋環境中に放出された人工放射性核種であり、溶存性であることから海水とともに循環する。134-Cs は短半減期 (2.06 年) ゆえに、現在海水中で検出されるものは FDNPP 事故由来であり、供給場所とその時期 (2011 年 3 月) も明らかなことから、海水循環の化学的トレーサーとして非常に有効である。本研究では 2018 年以降の北海道道東沖の134-Cs 濃度の経年変動、さらにオホーツク海南西域における 134-Cs 濃度を比較することにより、本海域を取り巻く海水循環及びそのタイムスケールを議論する。