日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
ワカメ中の白金濃度分析方法の確立と分布解明
*李 子威
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キーワード: 大型藻類, 白金, 沿岸域
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p. 78-

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抄録

白金(Pt)は幅広い分野で利用されており、水圏環境中への人為的影響が懸念されている。海洋生物におけるPt蓄積は食物連鎖を通して一次生産者から始まっているが、食物連鎖の生産者である海洋大型藻類におけるPtの研究例はほとんどない。本研究では岩手県大槌湾で採取されたワカメを用いてPt濃度を測定し、沿岸環境におけるPt汚染を評価することを目的とした。海藻中のPt分析方法は確立されていなかったため、分析条件の確立をした。HF 0.24 ml/gとHCl 7ml/gを用いて海藻を全溶解し陰イオン交換樹脂で固相抽出することで濃度測定が可能となった。確立された方法を用いてワカメ中のPt濃度を測定した。中芯とメカブにおけるPtの分布は湾口から湾奥に向かって減少し、つけ根における分布は逆の傾向を示した。ワカメの上部と下部で異なるPt供給源があることを示唆した。

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