日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
沖縄トラフ泥堆積物における化学的特徴
*田寺 優香
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p. 84-

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抄録

本研究では沖縄トラフ周辺海域(125.2°E - 129.0°E, 26.0 °N - 31.6°N)において木下式グラブ採泥器(K-グラブ採泥器)により採取した海底堆積物について、主成分元素および微量元素41元素を測定した。本研究海域における表層付近(表層から0 ~5 cm程度の深度)かつ底質が泥~砂混じり泥の試料について生物遺骸粒子に由来するCaOの濃度が低い傾向が見られた。研究海域を南北方向で3つに区分して比較すると北部ほど生物遺骸粒子に由来するCaO、Srの元素濃度が高くなり、南部ほどAl₂O₃、TiO₂、Fe₂O₃などの砕屑性粒子をはじめ多くの元素で濃度が高くなる傾向を示した。また南部ではMnOが高い割合を示しており、重金属元素の多くも濃集していることが確認された。このことから熱水活動もしくは初期続成作用による可能性が考えられる。沖縄トラフは海底熱水活動が活発な海域であることから、それぞれの可能性について検討していく。

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