日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
34億年前の西オーストラリア, ストレリー・プール層における微化石と共存する球状黄鉄鉱に対する硫黄同位体局所分析
*笹木 晃平高畑 直人石田 章純掛川 武杉谷 健一郎
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p. 88-

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抄録

初期生命の活動とその当時の環境はまだ不明である。西オーストラリア州ピルバラ地塊のスティルリー・プール層 (SPF) は太古代の微化石を含む堆積岩の 1 つであり、生命誕生初期の生命活動とその環境を解明するのに適したサンプルである。本研究の中で微化石と共存した同心円構造を持つ微小な球形の黄鉄鉱が発見された。ここでは、顕微鏡、電界放出型走査電子顕微鏡 (FE-SEM)、二次イオン質量分析 (NanoSIMS) を使用して形態、微細構造、micronスケールの炭素・硫黄同位体分析を実施した。これらの結果は、球状黄鉄鉱は有機物に富むチャート層の変成初期、少なくとも堆積物の固化より前、に形成していたことを示した。さらに負の硫黄同位体値(δ34S)とそのバリエーションは黄鉄鉱形成への生物活動の寄与を示した。

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