日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
女川層にみられるドロマイトの起源と成因に関する研究
*石垣 暁正高柳 栄子千代延 俊若木 重行丸岡 照幸山本 鋼志井龍 康文
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キーワード: ドロマイト, 女川層
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p. 109-

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抄録

秋田平野から男鹿半島にかけて広く分布し、秋田油ガス田の貯留岩として有名な中新統女川層に含まれるドロマイトの起源と成因を明らかにすることを目的として、岩石学的・鉱物学的・地球化学的検討を行った。 女川層に産するドロマイトは層状で、所によりコンクリーションを形成し、鏡下では粒径1〜15 µmの自形〜半自形結晶からなり、置換の痕跡はない。結晶間隙にはフランボイダルパイライトが見られる。炭素同位体比は-17〜-13‰(平均-15‰)、酸素同位体比は-5〜-1‰(平均-2‰)、硫黄同位体比は平均+33‰と、いずれも堆積時の海水起源とは異なる特徴を示す。Sr同位体比は、堆積時の海水の同位体比を保持している試料と、それよりも低い値を有する試料が存在し、Mn・Fe含有量はそれぞれ約2100 ppm、4700 ppm程度であった。これらの結果から、本ドロマイトは、堆積時またはその直後に硫酸還元帯において形成され、その一部は後の熱水作用を受けたと思われる。

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