日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G1 大気とその境界面における地球化学
森林伐採が土壌のN2O放出に与える影響の解明
*高矢 怜菜豊田 栄小田 智基岩上 翔藤井 一至
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キーワード: 森林伐採, N2Oフラックス
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p. 12-

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抄録

N2Oは強力な温室効果ガスであり, その放出・吸収メカニズムの解明が求められている. 本研究では温帯針葉樹林において伐採がN2O放出に与える影響を調べた. 茨城県常陸太田森林試験地で伐採区 (HA) と未伐採区 (HV) それぞれで, 2024年6, 10月, 2025年6月にチャンバー法を用いて, N2Oフラックスと土壌起源N2O同位体比を求め, 地温, 気温, 水飽和度 (WFPS) の測定もした. 6月のHAではHVよりも温度が高く, WFPSは低かった. N2OフラックスはHAとHVで明確な違いはないものの, 観測点により異なる傾向を示した. 一部の観測点では地温とN2Oフラックスに負の相関がみられ, 硝化優勢を示す同位体比の結果から, 温度が硝化や脱窒に対して影響を及ぼしていると考えられた. 今後は土壌インキュベーション実験により観測点ごとの温度とN2O放出の関係をさらに検討する予定である.

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