主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 12-
N2Oは強力な温室効果ガスであり, その放出・吸収メカニズムの解明が求められている. 本研究では温帯針葉樹林において伐採がN2O放出に与える影響を調べた. 茨城県常陸太田森林試験地で伐採区 (HA) と未伐採区 (HV) それぞれで, 2024年6, 10月, 2025年6月にチャンバー法を用いて, N2Oフラックスと土壌起源N2O同位体比を求め, 地温, 気温, 水飽和度 (WFPS) の測定もした. 6月のHAではHVよりも温度が高く, WFPSは低かった. N2OフラックスはHAとHVで明確な違いはないものの, 観測点により異なる傾向を示した. 一部の観測点では地温とN2Oフラックスに負の相関がみられ, 硝化優勢を示す同位体比の結果から, 温度が硝化や脱窒に対して影響を及ぼしていると考えられた. 今後は土壌インキュベーション実験により観測点ごとの温度とN2O放出の関係をさらに検討する予定である.