日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G1 大気とその境界面における地球化学
清浄大気中水素の安定同位体比分析法開発
*佐々木 郁弥神谷 駿介渡邉 聡太朗山田 桂太豊田 栄
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p. 13-

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抄録

燃料として水素の使用量が増えるに伴い、大気中への水素放出量が増えると予想される。大気中の水素が増加すると、その分解反応や生成物を介して対流圏では間接的な温暖化、成層圏では間接的なオゾン層破壊を助長することが懸念される。水素の循環を解明する上で、安定同位体比は試料の発生源や消滅源についての情報が得られることから有用である。しかし清浄大気中の水素濃度は約500 ppbと低いため、安定同位体比の分析には水素の濃縮が必要である。本研究では、従来法に比べて簡便な方法で水素同位体比を測定する方法の開発を目的とした。大気試料の分析には3段階の濃縮を想定し、まず2段階の濃縮条件の検討を行った。検出できた最少の水素量は9 nmolであった。この結果に基づくと清浄大気試料は最低でも400 mL必要になる。試料量が少ないほど分析時間が減り、水素の損失を減らすことができるため、検出感度の向上に今後取り組む予定である。

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