主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 137-
小惑星リュウグウの試料を構成する水質変成鉱物は炭素質小惑星における水の化学進化を理解する手がかりとなる。近年リュウグウ試料からナトリウムを含む炭酸塩、塩化物、硫酸塩の存在が報告され、母天体内部のアルカリ性かつ塩類に富む水の存在が示唆された。これらのナトリウム塩鉱物の析出には、塩水の蒸発や凍結に伴う塩水中の化学組成の変化が関連していたと考えられる。同種のナトリウム塩鉱物は、小惑星ベンヌの試料からも報告されている。始原的天体における水環境の共通性や違いを理解するためには、今後も塩鉱物の詳細な観察が求められる。本研究ではリュウグウ粒子を対象にしたナトリウム炭酸塩とその周辺組織の分析について報告する。