日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G7 素過程を対象とした地球化学
マグネシウム・シリケート・ハイドレートの鉱物学的性質に及ぼすpH及び組成への影響:リュウグウ母天体水質変成への示唆
*藤弥 巧磨福士 圭介大屋 遥輝奥村 玲音深谷 創高橋 嘉夫
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p. 167-

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抄録

「はやぶさ2」によるリターンサンプルの解析から、小惑星リュウグウ母天体内部の水による水質変成由来の含水ケイ酸塩鉱物が岩石マトリクスの大半を示すことが判明しており、これはマグネシウム・シリケート・ハイドレート(M-S-H)が変質することで形成されたとされる。水質変成作用に寄与した流体の温度は40℃以下と制約されており、水質変成が始まった初期段階において、小惑星母天体内部にM-S-H(あるいはそのさらに前駆体)が生成できるような低温の水環境が存在していたことを示している。したがって、低温条件における溶液からのM-S-Hの生成環境から、太陽系形成初期に存在した水の化学的性質(pHやイオン組成など)を推定する手掛かりを得ることができる。本研究では様々なpHと溶存元素濃度の関数とした、溶液からのM-S-Hの生成条件を明らかにする目的とした。

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