日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
オーストラリア北西沖大陸棚における間隙水の起源:水素・酸素同位体比からの知見
*葭井 功輔高柳 栄子宮島 利宏Reuning Lars山本 和幸井龍 康文
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p. 183-

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抄録

国際深海科学掘削計画第356次航海において,オーストラリア北西沖の大陸棚縁辺部下に分布する中新統〜第四系炭酸塩プラットフォーム堆積物から採取された間隙水の水素および酸素同位体比を測定した.この同位体比データと船上データとを統合的に解釈することにより,大陸棚における間隙水の起源を明らかにした.間隙水は塩分に基づいて上位より3グループに区分される.グループ1(塩分 = 34〜40)上部は現在の海底から浸透した低塩分水からなり,下位に向かい現地で氷期に形成された高塩分水に遷移する.グループ3は海水の蒸発が活発な沿岸環境において蒸発作用を被った後期中新世の海水を起源とする極めて塩分の高い水である.グループ2(塩分 = 43〜98)はグループ1とグループ3(塩分 = 43〜98)の混合と解釈される.本研究は現在および過去の炭酸塩プラットフォームの地下水に関する新たな知見を提供する.

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