安定同位体質量分析計 (IRMS) は、高精度・高確度での同位体比測定が可能な軽元素ガス質量分析計であり、半世紀以上にわたり活用されてきた。Ishimura et al. (2004, 2008) において開発された極微量炭酸塩安定同位体分析手法(MICAL-CF-IRMS)は、従来の1/100のサンプル量を高精度で分析可能であるものの、試料導入法に厳密な局所分析が難しいという制約がある。一方で、レーザーアブレーション(LA)技術は、大気圧下において固体試料を高い空間的精度でサンプリングが可能である。そこで我々は、局所領域における超微量炭酸塩の高精度炭素・酸素安定同位体分析を実現するため、両装置の特性を活かした分析システムの開発を目指した。本講演では、ガス化・分析確度・分析精度などについての現状の進捗と今後の展開について発表を行う。