主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 210-
生命の起源や惑星でのハビタビリティー、初期太陽系での分子の生成と進化を理解するために、地球外サンプルや模擬実験生成物の有機分子分析は欠かせないものとなっている。特に近年では、質量分析計の高分解能化やクロマトグラフィーの多次元化が進み、多様な有機分子を含む試料から特定の分子を正確に同定できる様になった。また、高分解能質量分析計によって、ノンターゲット分析が行われるようになり、これまでほとんど理解されていなかった隕石や小惑星に含まれる有機分子群の全体像に迫れる可能性が出てきた。さらに近年では、地球外試料でスポットイオン化技術と高分解能質量分析計とを組み合わせたイメージング質量分析が行われるようになり、これまでのバルク試料分析ではアクセスできなかった情報が可視化できる様になりつつある。本講演では、著者らの研究分野における有機分子の分析技術を中心に、近年の有機分子分析技術の進化を紹介する。