日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G9 地球化学の最先端計測法の開発と挑戦
LA-ICP質量分析計を用いたジルコンの238U-230Th非平衡年代および微量元素濃度の同時測定:三瓶火山にの大田火砕流を例に
*浅沼 尚岩野 英樹平田 岳史澤木 佑介
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p. 211-

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抄録

ウラン系列核種である238U(半減期T1/2 = 4.47 Gy)と230Th(半減期T1/2 = 75.4 ky)を用いた238U-230Th非平衡年代測定法は,珪長質マグマの鉱物成長速度と滞留時間の理解に向けた重要な地球化学的制約を与える.しかし,天然の230Th存在量は238Uの10−5程度と非常に少なく,十分な分析精度を得るためにはイオン透過効率の高いセクター型ICP質量分析計が不可欠だと考えられてきた.このような課題に対して,タンデム型四重極ICP質量分析計が2000年代に登場・普及したことで,分析感度及びシグナル/ノイズ比が飛躍的に向上し,レーザー試料導入(LA)法と組み合わせた238U-230Th非平衡年代分析が実現されつつある.さらに,スポット分析技術は粒子間/内の年代構造の議論を可能にし,マグマ溜まりの新たな地球化学的描像の構築を可能とする.本講演では,ケーススタディとして三瓶火山に産する大田火砕流ジルコンを対象とした238U-230Th非平衡年代および微量元素の同時測定法の詳細について言及する.

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