日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
会議情報

G10 地球化学全般
岩塩の地球化学的特徴とリチウム資源としての可能性
*鈴木 貴洋福山 繭子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 243-

詳細
抄録

本研究では、異なる産地(タイ、パキスタン、ボリビア、オーストリア)の岩塩を用いて、岩塩の地球化学的挙動を明らかにしリチウム資源としての可能性を検討した。XRD分析とμ- XRF分析を用いて、各試料の主な鉱物はハライトで構成され、一部はジプサム、シルバイト、ポリハライトが含まれる。ICP-MSによる微量元素分析の結果、岩塩中のリチウム濃度は41-1803ppmであり、多くの試料で海水(170 ppb)より高い。コンドライト隕石で規格化した希土類元素パターンは全ての試料で正のEu異常を持ち緩やかな右肩上がりのパターンを示す。Y/HoとLi濃度は正のEu異常と負の相関を示す。Eu異常はボリビア・ウユニ湖の岩塩で最も大きく、海洋起源と考えられるオーストリア・ザルツブルグの岩塩で最も小さくなる。このことから、Y/HoとEu異常は、岩塩の起源判別、そしてLi濃集度の判別に利用できる可能性が示唆される。

著者関連情報
© 2025 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top