Cr(VI)は有害性が高く、従来の除去法には高コストやスラッジ生成の問題があるため、環境負荷の少ないバイオソープション法が注目されている。本研究では、河川由来のLeptolyngbya属藍藻をシート状に加工し、模擬廃液からのCr(VI)除去性能を検証した。実験の結果、pH 2で最大吸着量(約60 mg/g)を示し、Freundlich型吸着等温線に従うことから多様な吸着サイトの存在が示唆された。再溶出試験ではpH 2でも80%以上のCrを固定し、安定性が高いことが確認された。吸着は擬一次反応に従い、FT-IR解析ではヒドロキシ基やカルボキシル基の変化が確認され、官能基による配位結合が示唆された。XPS分析では吸着されたCr(VI)の60%がCr(III)に還元されており、藍藻シートが還元・固定化の役割を担うことが明らかとなった。本吸着材は他の有害金属への応用も期待される。