日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
南関東における新期ロームに含有するスコリア中Fe(Ⅱ)の吸光光度法による定量分析
*中野 隼佑猪瀬 聡史小池 裕也
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p. 29-

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抄録

関東ローム層は、主に箱根火山や富士火山などから繰り返し噴出したスコリア、軽石、火山灰などの火山噴出物が堆積・風化して形成されたものである。スコリアは、噴出時のマグマの化学的特徴を比較的保持しているとされている。スコリア中に含有する鉄の分析によりマグマの化学状態を知ることが可能である。そこで本研究では、約 7 万年前以降に堆積した新期ローム中のスコリアを対象とし、含有する FeO に着目して吸光光度法により定量することで、マグマの酸化還元状態に関する情報を取得することを目的とした。新期ローム中の赤色系スコリアに含まれる FeO は既報の玄武岩中の FeO 含有量と比較して 2 倍程度高い値を示した。本発表では、赤色系と黒色系のスコリアそれぞれの FeO 含有量と全鉄量を測定し、その比率(Fe2O3 / FeO)を算出することで、南関東新期ロームの化学的風化の程度について考察する。

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