日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
立山カルデラ・泥鰌池の堆積物中210Pbおよび物理特性に基づく豪雨イベント史の復元
*橋野 虎太郎落合 伸也丹保 俊哉長尾 誠也
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キーワード: 豪雨, 210Pb, 堆積物
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p. 86-

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抄録

近年、豪雨の頻度の増加とともに、河川流域における土砂災害も増加しており、今後発生し得る同様の豪雨災害(イベント)についての対策として、その発生頻度を知ることが重要である。本研究では富山県立山町の泥鰌池において採取した湖沼堆積物の放射性核種、物理特性を用いて過去の豪雨イベントの推定を試みた。堆積物コアの137Cs濃度の鉛直分布と210Pbの年代モデルの一つであるCFCSモデルから、泥鰌池の堆積物コアの最下部の年代は約110年前と推定された。また過剰210Pb濃度の鉛直分布には深度25㎝、50㎝の層準に濃度の異常層が見られた。また、これらの層準では他の物理特性についても有意な変化を示しており、豪雨による土砂の大量流入イベントが起きたと推定された。これらのイベント層は2004年、1964年または1969年の豪雨に対応する可能性が高い。

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