情報地質
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論説
地形の大局的構造と複数の特徴に基づくDEM からのリニアメント自動抽出法および断裂系との対応精度の向上
三箇 智二 久保 大樹小池 克明
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2023 年 34 巻 4 号 p. 83-92

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抄録

本研究は,リニアメントの目視判読において重要となる4つの地形特徴(直線状の谷地形,傾斜変換線,鞍部,および直線状山麓)を考慮し,DEMデータからリニアメントを自動抽出する手法の開発を目的とした.これをALDES (Automatic Lineament extraction using DEM-based topographic featureS)と称し,地形構造特性の評価,線素の抽出,線素の連結,およびスコアリングによる明瞭度の評価と選別の4つのステップから構成した.ALDESを阿武隈山地域に適用した結果,50 mメッシュDEMから自動抽出されたリニアメントは判読した結果に近い方向特性と密度分布特性をもつことが確かめられ,ALDESによれば断裂系の広域的特徴を明らかにでき,その有効性が実証された.さらに,3名のエキスパートによる判読リニアメントとALDESによる自動抽出リニアメントを重回帰分析を用いて比較したところ,判読した結果に近いリニアメントを自動抽出するためには連結した線素群(グループ)の谷地形の明瞭さ,長さ,および線素構成比が重要な要素となることを特定できた.

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© 2023 日本情報地質学会
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