情報地質
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地質三次元解析・表示システムの開発
―最適化原理の利用例―
福原 正斗谷 茂
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1999 年 10 巻 2 号 p. 68-69

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抄録
当システムは、ダム建設のための地形地質調査結果をパソコン上で効率的に保存、編集、解析するシステムを構築しダム建設にかかる費用や調査時間の軽減を目的とした「ダムの地形・地質三次元解析支援システムの開発 (農林水産省: 官民連携新技術研究開発事業) 」の成果の一部である。この中では地質の三次元モデルを最適化原理により作成し、視点を移動しながら自由に地質構成を見ることができる機能を搭載している。また、既存の地質柱状図や断面図を三次元座標上に配置し地質モデルの整合性を判定する事が可能となっている。地表面には地図や航空写真を張り付けることで位置関係をよりわかりやすくする事ができる。従来、パソコンでの3D表示を実務で利用するには表示速度や処理時間において困難と思われていたが、最近のハードウェアの大幅な機能向上と、Windows、DirectXという画面表示機能に優れたソフトウェアの登場でパソコン上でも三次元表示を十分に利用できる様になってきたことを示すとともに、最適化原理による三次元モデル作成の活用例を示す。
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© 日本情報地質学会
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