兵庫県南部地震では土構造物に多数の被害が発生し, 小規模な農業用ため池でも多くの被害が発生した。2次災害を防止するためにも、地震時にはすみやかにため池の安全性を点検する必要がある。今回、高度地理情報を有するため池の防災データベースを開発した。本データベースは堤高、貯水量、洪水吐などの諸元、維持管理に必要な管理者名、管理状況、および地震時の災害予測情報等の情報を有するもので、貯水容量1, 000m
3以上の農業用ため池を対象としている。現在、データベースには全国のため池、約82, 000箇所についての諸元、画像情報のデータが入力されている。
抄録全体を表示