地質学雑誌
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論説
美濃帯西部,舟伏山地域のペルム系海洋性岩石の大規模岩体内部からの三畳系珪質岩の発見とその地質学的意義
桑原 希世子佐野 弘好江崎 洋一八尾 昭
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2010 年 116 巻 3 号 p. 159-173

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抄録
岐阜県舟伏山地域美濃帯のペルム系深海珪質岩相,初鹿谷層(下部~上部ペルム系上部)から下部三畳系(Spathian)のチャート・珪質粘土岩を見出した.中部ペルム系上部(Follicucullus scholasticus-Follicucullus ventricosus帯)~ペルム系最上部(Neoalbaillella optima帯)は,灰色チャートを主とし,上部に黒色チャート,緑灰~黒色珪質粘土岩を含む.下部三畳系上部は灰~暗灰色チャートが優勢で,黒色チャートと灰,黒~灰緑色珪質粘土岩を含む.ペルム系から三畳系にかけての連続層序はまだ得ていないが,今回見出した下部三畳系上部の珪質岩は,中部ペルム系上部から連続する深海珪質岩の一部を構成していたと考えられる.本研究の結果は,パンサラッサ海の海山を基盤とする深海珪質岩の堆積がペルム紀古世後期から三畳紀古世後期まで連続していた可能性を示している.
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© 2010 日本地質学会
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