地質学雑誌
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論説
Audio-frequency Magnetotelluric法による山崎断層帯・琵琶甲断層の地下比抵抗構造
山口 覚 伊東 修平東川 利恵小田 佑介上田 哲士小河 勉村上 英記丹保 俊哉加藤 茂弘
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2019 年 125 巻 2 号 p. 137-151

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抄録

山崎断層帯南東部に属する琵琶甲断層の西側セグメントを横切る測線に沿ってaudio-frequency Magnetotelluric法探査を行い,深さ1.5kmまでの2次元比抵抗構造モデルを得た.このモデルは表層付近の低比抵抗層,深さ350~約500mに側方に連続する低抵抗領域,および深さ900~約1400mの2つの低比抵抗領域で特徴付けられる.琵琶甲断層西側セグメントの地下の浅部および深部には断層活動に関係する低比抵抗領域があり,これらは琵琶甲断層の地下形状を示すと考えられ,また,琵琶甲断層東側セグメントが西側セグメントの北東側に延伸し並行して存在することが示唆された.
山崎断層帯北西部に属する土万断層の2次元比抵抗構造モデルと比較すると,断層直下の低比抵抗領域および深部の低比抵抗領域の端が断層地表トレースと一致することは共通するが,後者の断層に対する相対位置が異なる様子が見いだされた.

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© 2019 日本地質学会
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