日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
第50回日本老年医学会学術集会記録〈Aging Science Forum:アンチエイジングの科学と医療〉
5. アンチエイジングドックの実際
伊賀瀬 道也
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2009 年 46 巻 3 号 p. 228-231

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抄録
平成18年2月14日,「壮年者·高齢者の健康長寿達成」を目的に愛媛大学医学部附属病院抗加齢センターがオープンした.本施設は国立大学としては初めて設けられた動脈硬化度の総合診断のための抗加齢ドック(アンチエイジングドック)を行う施設である.さらに抗加齢センターではアンチエイジングドックで得られた個人の検診データに基づいて運動指導,栄養指導などの生活指導も行っている.アンチエイジングドックの主な検査項目は1)一般身体測定 2)各種血液検査,尿検査 3)頭部MRI·MRA検査 4)頸動脈エコー検査 5)CTによる内臓脂肪および大腿筋肉量の測定 6)脈波伝播速度検査を中心とした血管硬化度測定 7)骨密度測定 8)重心動揺検査 9)認知機能検査および10)オプション検査である.受診者の同意を得られた場合にはデータを研究に使用させていただき,将来的に加齢のバイオマーカーを見つけることを目指している.平成20年5月現在で約700名のドックを施行した.このうち3T MRIを用いた脳ドックでは5 mmを越える動脈瘤が10名に見つかりうち7名は当院および関連病院の脳神経外科への紹介を行い,外科的手術が施行された.認知症スクリーニングでは受診者の約5%で「認知症の可能性あり」と診断され,精密検査の結果アルツハイマー病として治療を要する症例が3名あった.研究分野では「無症候性微小脳出血(CMB:cerebral micro bleeds)と動脈硬化性疾患の関連」,「大腿筋肉量の相対的な低下と重心動揺からみた転倒予防」などの検討を行っている.
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© 2009 一般社団法人 日本老年医学会
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