日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
高齢者のウイルス感染症の現状と対策
2.高齢者におけるインフルエンザ
奥野 英雄
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2021 年 58 巻 1 号 p. 54-59

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抄録

インフルエンザは歴史の古い感染症であるが,現在も高齢者への疾病負荷の大きな感染症である.インフルエンザによる入院症例では60歳以上の患者が多くを占めており,重症化もしやすい.呼吸器症状の悪化のみならず,中枢神経症状や,心筋梗塞・脳梗塞のリスクとする報告もある.日本国内で接種されている不活化ワクチンは,インフルエンザの変異に対応しきれない,感染阻止効果が期待できないなど課題も多い.今後は,不活化経鼻インフルエンザワクチンなど新規の予防手段の実用化が期待される.

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© 2021 一般社団法人 日本老年医学会
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