日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
老年者および壮年者本態性高血圧に対するβ遮断薬の有用性の比較
bunitrolol 二重盲検試験の検討
蔵本 築池田 正男荒川 規矩男稲垣 義明金子 好宏増山 善明山崎 昇土屋 雅之
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1984 年 21 巻 1 号 p. 20-26

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抄録
本態性高血圧に対するβ遮断薬 bunitrolol の有用性を60歳以上の老年者と59歳以下の壮年者について比較検討した. 単独投与66例 (老年者23例平均63.8歳, 壮年者43例平均49.9歳), 併用投与61例 (老年者28例平均66.2歳, 壮年者33例平均49.8歳) を用い二重盲検法により検討した.
降圧効果 (20/10mmHg以上下降) は単独群で老年者73.9%, 壮年者62.8%, 併用群ではそれぞれ71.4%, 66.7%で有意差を認めなかった. 副作用は, 単独群で老年者8.7%, 壮年者7.0%であり, 併用群ではそれぞれ14.3%, 15.2%であり差は認められなかった.
従って有用性 (有用以上) は単独群で老年者78.3%, 壮年者69.8%であり, 併用群でもそれぞれ75.0%, 60.6%と差を認めず, β遮断剤 bunitrolol は老年者本態性高血圧の治療に壮年者と同様有用であると思われた.
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