日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
高血圧疾患感受性遺伝子解析
勝谷 友宏檜垣 實男荻原 俊男
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2002 年 39 巻 4 号 p. 378-380

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抄録
2001年2月にヒトゲノムプロジェクトの成果が発表された. 塩基配列決定の次のステップは, 遺伝情報を如何に生態情報に反映させるかに焦点が絞られている. 本態性高血圧症の5割は遺伝因子により規定されると考えられるが, 明らかに高血圧原因遺伝子と呼べるものは同定されていない. この理由として, 一つの遺伝因子の規定する血圧への影響が小さい, 浸透力が低い, 環境因子・遺伝因子相互作用が不明であることなどが考えられる. 高血圧, 糖尿病に代表される生活習慣病は多因子疾患であり, 複数の因子の相互作用を解明するためには, 十分な対象者数, 正確かつ多様な生態情報 (表現型) の収集が必要である. 我々が共同研究を行ってきた吹田研究や大迫研究におけるレニンーアンジオテンシン系遺伝子多型の高血圧感受性に及ぼす影響について述べるとともに, 高血圧の臓器障害や血圧の日内変動との関連についても言及する. また遺伝子多型同定のための技術革新, 遺伝薬理学的な視点からの降圧薬治療についても触れる.
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© 社団法人 日本老年医学会
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