抄録
【目的】高齢者が住み慣れた地域で最期まで暮らせるための検討を行うために、ケアマネジャーから地域在住の介護保険利用者の病院死の状況、救急車で複数回の入院をした利用者の状況や退院後の対応を明らかにすること【方法】2022年度にB市のケアマネジャーを対象にした無記名式オンライン調査を実施し164名より回答を得た。うち利用者の中に死亡者がいたと回答した133名を分析対象とした。【結果】回答者のケアマネジャー経験は10年以上が約8割であった。「病院死がいた」との回答は約8割で、うち「在宅看取り希望であったが病院死の利用者がいた」は23名であった。複数回の救急搬送による入院をした利用者が「いた」との回答は約4割で、うち「訪問診療利用なし」は5割、「訪問看護の利用なし」は約3割であった。救急搬送の理由は心不全悪化、誤嚥性肺炎、転倒による骨折、不安などがあげられた。救急搬送に関する意思確認やACPは行われていた。【結論】病院死が多かった。希望に反し病院死となった利用者を減らせるように、病状悪化等の対応について医療と介護の連携強化、および緊急事態における独居者や家族の不安による救急搬送数を減らす取り組みが求められる。