群馬保健学研究
Online ISSN : 1343-4179
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  • -学生による1年次および4年次の自己評価の大学間比較から-
    金泉 志保美, 京田 亜由美, 恩幣 宏美, 坂入 和也, 牛久保 美津子
    2021 年 41 巻 p. 1-8
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,看護基礎教育において地域完結型看護を基軸に据えた教育的取り組みを強化したA大学の学生と,比較対象として同一県内にあり本取り組みの強化はしていないB大学・C大学の学生間で,地域完結型看護の理解と実践についての自己評価を比較検討することで,A大学における4年間の教育成果と他大学を含めた今後の看護基礎教育の課題を明らかにすることを目的とした。A,B,C大学に2015年度に入学した看護学生計252名を対象に,地域での暮らしを見据えた看護の理解と実践に関する自己評価を4件法で問う無記名自記式質問紙調査を行った。理解(15項目)については1年次および4年次,実践(12項目)については4年次に調査し,回答を「できる」とそれ以外の2群で比較しχ2検定および残差分析を行った。理解については1年次に有意差のみられなかった11項目のうちの6項目において,また,実践については4項目において,4年次に「できる」と回答した者の割合は,A大学が有意に高かった。3大学いずれも,「生活スキル」と「外来に訪れた対象者の生活を理解した看護」の自己評価が低かった。A大学における4年間の地域完結型看護を基軸に据えた看護基礎教育は成果があった。生活スキルの向上と外来患者の生活を理解した看護実践に対する教育を充実させることが今後の課題である。
  • 八木原 ひなた, 近藤 浩子
    2021 年 41 巻 p. 9-18
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    メンタルヘルスリテラシーは,精神疾患の認知・管理・予防に役立つ知識や信念と定義される。これには精神疾患の知識のみならず,適切な受診を促進する態度も含まれる。本研究は,医療系大学生のメンタルヘルスリテラシーの現状と課題を明らかにすることを目的とし,4年生約160名に質問紙調査を行った。調査内容は1. WHO-5精神的健康状態表,2.うつ病の知識(うつ病事例を提示して,病名を回答してもらう),3. 自分または他者がうつ病になった場合の対処方法であった。有効回答は130名(81.3%)であった。精神的健康状態は,学生の28.5%が不健康に該当した。うつ病の知識については,48.5%の学生が病名を正しく答えており,病名の正答率は,健康な者より,不健康な者の方が高かった(p=0.049)。対処方法のうち,「精神保健の専門家への相談」「かかりつけの医師への相談」の2つについては,自分よりも他者がうつ病になった場合により多く選ばれ,反対に自分がうつ病になった場合には,「自分の力で対処する」がより多く選ばれた。医療系大学生のメンタルヘルスリテラシーを向上するには,専門家等への相談に対する抵抗感を減らすことが課題であることが示唆された。
  • 梨木 恵実子, 田村 直子, 牛久保 美津子
    2021 年 41 巻 p. 19-27
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,気管切開下の人工呼吸器(TPPV)を装着した児への訪問看護に関する国内文献検討を行い,訪問看護における課題を明らかにすることを目的とした。医学中央雑誌 Web(Ver.5)を用いて,検索語は「人工呼吸器or人工呼吸療法or気管切開or TPPV」,「小児or 医療的ケア児」, 「在宅看護or訪問看護」とし,小児の訪問看護が制度化された1994 年以降を対象期間とした。結果,分析対象論文は19 件であり,「家族の理解と支援」に関する文献が6件と最多であった。TPPV装着児への訪問看護の課題は,《児と家族の関わりに関する訪問看護師のスキル向上》,《訪問看護に関連する制度の見直しの必要性》,《訪問看護師の確保》,《地域連携・地域ケア体制の整備》,《退院支援の強化》,《社会への発信・研究の必要性》の6カテゴリが抽出された。家族への支援や多職種協働による包括的なケアを提供できるように訪問看護師のスキルを高めること,TPPV装着児に焦点をあてた研究を推進することが必要である。
  • 桐山 勝枝, 岡 美智代
    2021 年 41 巻 p. 28-35
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    [目的] 国内におけるヒーリングタッチの研究動向を概観し,その現状と課題を明らかにする。 [方法]方法は文献研究であり,データベースは医中誌Webを用いた。検索キーワードは「ヒーリングタッチ」とし,設定条件は「会議録除く」とした。解説や総説など,医中誌上で原著論文でないものは除外した。 [結果]ヒーリングタッチの研究は2013年から発表されており,2020年7月までに発表された論文は7編で全て介入研究であり,うち無作為化比較試験2編,準無作為化比較試験1編,実験研究2編,事例検討1編,実態調査1編であった。対象は,健康な成人が6編,患者を対象とした論文は1編であった。今後の課題として,対象者数の少なさと介入期間や回数の少なさが述べられていた。 [考察]2010年に日本語でヒーリングタッチの正規のプログラムを受講できるようになったことにより受講者が増え,研究発表がされるようになった。今後の課題として,適切なサンプルサイズの検討,継続した介入による研究が必要であることが示唆された。
  • 内田 陽子, 大河原 美幸, 中里 貴江
    2021 年 41 巻 p. 36-41
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    訪問看護を利用して自宅で生活している2名の症例に対して電子版の包括的BPSDケアシステム®を1か月導入した。受け持ち看護師が認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia : BPSD)をもつ2症例に対して、システムを使ってアセスメント、ケア実践、評価について入力をした。それを老年看護の研究者にウェブで送信した。研究者はその情報をもとにアクションプランを送信した。結果、システムで看護師と研究者の送受信は可能であり、各症例は1か月後も自宅での生活が維持できた。
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