グロービス経営大学院紀要
Online ISSN : 2758-4046
副業および転職が主観的幸福度に与える影響
日本で働く社会人を対象としたキャリアアンケート調査から
米良 克美
著者情報
キーワード: 副業, 転職, 主観的幸福度
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2024 年 3 巻 p. 119-125

詳細
抄録
キャリア構築を考える上で副業や転職は1つのオプションになりえる.しかし,この副業や転職によるキャリア形成が,働く人々の主観的幸福度にどのような影響を与えるかについては未だ不明な部分も多い.そこで本研究では,副業および転職が主観的幸福度に与える影響を明らかにすることを目的とし,社会人を対象としたアンケート調査を行った.はじめに,副業について調べたところ,副業をしていない群の主観的幸福度に比較して,副業をしている群の主観的幸福度は有意な低値を示した.また,副業理由に関しては,「社会に貢献するため」と回答した副業者のみが,副業していない群よりも高い主観的幸福度を示し,その他の副業理由を回答した副業者においては低い主観的幸福度を示した.次に,転職と主観的幸福度およびキャリア満足度との関係について評価した.その結果,転職回数が増えるにしたがって主観的幸福度およびキャリア満足度が低下することが明らかになった.特に,会社や仕事内容,職場の人間関係に対する不満を理由に転職をしたと回答した群では主観的幸福度およびキャリア満足度が低かった.本知見は,副業や転職を含め幸せな働き方を考えるための一助になるものと考えられた.
著者関連情報
© 2024 グロービス経営大学院

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top