痛風と核酸代謝
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原著 2
痛風と腎障害~クリアランス法および尿pH日内変動による検討
清水 徹今西 努松本 早苗
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2009 年 33 巻 1 号 p. 27-35

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抄録
男性痛風患者301例(16〜79歳:平均48.1歳)の初診時における尿酸動態と尿pH日内変動型および尿路結石歴から,高尿酸血症の持続が腎機能に及ぼす影響について検討した.対照には人間ドックを受診した一般男性5519例(23〜79歳:平均51.6歳)の検査値を用いた.痛風患者と一般男性の血清クレアチニン値(Scr)を10年ごとの年齢階層に分けて比較したところ,痛風男性のScrは20才代を除く年齢階層で一般男性より有意に高値を示し(p<0.05),かつ95%信頼区間にも重複は見られなかった.同様に,痛風男性と一般男性のクレアチニン・クリアランス値(Ccr)をそれぞれのScrから堀尾の式で推算して比較したが,痛風男性のCcrは20才代を除く年齢階層で一般男性に比して有意に低値を示し(p<0.05),かつ95%信頼区間も低値を示した.301例の痛風男性を尿pHの日内変動型により分類したところ,73例(24.3%)が終日酸性尿型(aA型)であった.aA型73例の血清尿酸値はaA型でない型( non-aA型) 228例に比して高く( 8.9 vs8.4mg/dl,p<0.01),Scrもnon-aA型群より有意に高値を示した(1.02 vs 0.96mg/dl,p<0.05).また,aA型群の尿路結石歴陽性率はnon-aA型群より1.8倍高率であった(23.3% vs 13.2%,p<0.05).301例中,尿路結石症の既往があったものは47例(15.6%)で,その内の17例がaA型であった.この17例のScrはnon-aA型の30例より有意に高値を示した(p<0.01).
以上の結果は,高尿酸血症が持続する状態は腎糸球体機能障害を進行させること,そして酸性尿の併存も腎障害や尿路結石の発生に関与していることを示している.著者らは,痛風における腎障害は,急性尿酸性腎症に類似した病態がネフロン単位に発生し,intrarenal hydronephrosisを来たすことにより発症すると推定している.
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© 2009 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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