痛風と核酸代謝
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原著 4
高尿酸血症を示すヒト肝細胞キメラマウスの特徴
加国 雅和大房 健安西 尚彦
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2009 年 33 巻 1 号 p. 45-49

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抄録
ヒト痛風発症の原因は肝尿酸酸化酵素(urate oxidase)欠損と腎尿酸再吸収機能による高尿酸血症と考えられている.著者らは,高尿酸血症モデル動物の候補としてヒト肝細胞キメラマウス(株式会社フェニックスバイオ)を見出し,血漿高尿酸値を示す個体の特徴を調査した.同社において生産されたヒト肝細胞キメラマウスのうち,ヒト肝細胞による予想置換率が70%を超えた動物から得られた血漿を利用して尿酸値を測定した.比較対照にはヒト肝細胞キメラマウスのホスト動物およびSCIDマウスの血漿を利用した.また,尿酸値を測定したキメラマウスのうち一部についてヒト肝細胞移植後の血液中のヒトアルブミン濃度推移(置換率の指標として利用)および体重推移を追跡調査した.SCIDマウスでの血漿尿酸値は1.0mg/dl前後を示した.ホスト動物の尿酸値は3.0mg/dl前後であり,また殆どのキメラマウスはホスト動物と同程度の尿酸値を示した.一方,一部のキメラマウスは7.0mg/dl以上の高尿酸値を示し,これらの個体では置換率70%のキメラマウスと比較して低体重と高ヒトアルブミン濃度が特徴であった.
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© 2009 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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