痛風と核酸代謝
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原著 3
臨床医における尿酸降下薬の使用実態調査研究
細谷 龍男鎌谷 直之谷口 敦夫
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2018 年 42 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインも2011年に第2版の追補がされ約6年が経過した(第1版2002年,第2版2010年発行).その間,尿酸生成抑制薬であるフェブキソスタット(2011年5月販売開始)とトピロキソスタット(2013年9月販売開始)が,開発・上市された.アロプリノール以来約40年新規開発のなかった尿酸生成抑制薬が本邦で開発され,従来の尿酸生成抑制薬に加え薬剤選択の幅が広がったことから,臨床医の尿酸降下薬の使用実態についてアンケート調査を実施した.アンケート配布数665名のうち186名の有効回答を得られた.使用している尿酸降下薬としては,フェブキソスタット183名,アロプリノール161名,ベンズブロマロン153名,トピロキソスタット86名(いずれも累計)と,大多数の医師が複数の薬剤を使い分けていた.尿酸降下薬の使用基準としては,合併症がない場合で8または9mg/dL以上が85.5%,合併症がある場合で7または9mg/dL以上が91.4%を占めた.また,尿酸降下療法の目標とした血清尿酸値の達成度は,「ほぼすべての患者で達成(100%)」および「大体の患者で達成(75%)」を併せて,85.5%がほぼ目標を達成していた.今回の結果から,高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインに基づく尿酸降下薬の使用開始が浸透していることが示された.

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© 2018 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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