痛風と核酸代謝
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高尿酸血症管理の最近の動向について-実地医家調査1996年と1999年の相違点の分析から.
中島 弘浜口 朋也松澤 佑次
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2000 年 24 巻 2 号 p. 123-130

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抄録

common diseaseである, 痛風・高尿酸血症診療に広く実地医家の参加を求め, 診療の均質化をはかることを目的に, 1996年の第29回日本プリン・ピリミジン代謝学会総会でコンセンサス・カンファランスが開催された. 著者らはここで,現在「6-7-8のルール」と称している尿酸管理基準に関する提言を行い, 当時の専門医と実地医家による高尿酸血症管理の現状調査から,いくつかの問題点を指摘してきた.今回,コンセンサス・カンファランスから3年を経過したのを契機に, 再度実地医家に対する調査を実施した. 1999年末までの段階では,実地医家による尿酸値の管理の現状は, 大筋でコンセンサス・カンファランスでの提言に近いものへ変化が認められた. しかるに尿路管理の考え方や病型分類に基づく適切な薬剤の選択の有無などの点で, 専門医の是とするものからの隔たりが存在した. 注目すべき点は,高尿酸血症をマルチプルリスクの一部ととらえる考え方の浸透度が高いことであった. 今後は,いわゆる無症候性であっても,高尿酸血症を治療することが是であるか否かのevidenceを専門医集団の努力で提示していく必要があると考えられた.

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© 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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