抄録
充てん剤補強加硫ゴムの緩和, 遅れ弾性, 永久変形などは純ゴムに比べ異常に大きいという事実は良く知られている.ここでは前の理論と今までなされてきた充てん剤補強加硫ゴムのレオロジー的挙動についての研究の応用として, 応力緩和, 伸長履歴曲線の解析のための速度論的分子論を提出した.今まで充てん剤加硫ゴムの粘弾性的挙動の発現機構の複雑さのため, 理論的考察は困難であった.この速度論は, この困難さに対しての理論的考察の一つの試みであり, 最も簡単な機構を仮定した.また充てん剤補強天然ゴムの応力緩和測定, ヒステリシスループ測定と理論を比較し検討した.