GPI Journal
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GPI標準管を用いたLPGタンクの試作研究 (E)
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 8 巻 1 号 p. 87-92

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抄録

GPI標準のE10グレードを用いたLPGタンクの試作研究を行った結果、鋼製タンクと自重を比較して10㎏タンクでは約12.1㎏が3.3㎏(約1/3 )、20㎏タンクでは18.9kgが5.3㎏(約1/3 )となり、ガス充填重量比が約40%軽減され、ハンドリングが容易になることを確認した。さらに、金属タンクと比べて生産コストはパイプタンクの構造からGPI標準の量産部材が使用できるためコスト半減が見込める。安全性に関しては、金属タンクに常備されている加熱軟化の低融点安全弁も併用可能であるが、GP―LPGタンクは管両端キャップがRTC8ねじ組立構造から品質保証プログラムの採用で、ねじ込み残量管理と耐圧ブレーカリング内装によりより安全性の高い可燃ガスリークと緊急時の放出ブレーカ機能がある。耐久性に関しては、FRP材料は金属材料の欠点である応力腐食割れ劣化がなく、腐食劣化がなく内面に耐食層が設けられている構造から国際基準で50年設計保証される。

© 2022 一般社団法人GPI標準化委員会
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