日本草地学会誌
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Pseudomonas andropogonis (E. F. SMITH) STAPPによるテオシントの条斑細菌病
富永 時任
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1967 年 13 巻 3 号 p. 156-159

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抄録

本病はテオシントの葉に楕円形の内部灰白色,周縁褐色の病斑を作る。病斑はさらに拡大して内部汚白色,周縁濃褐色の条斑となり,長さ数mmら葉身の大半に及ぶようになる。7,8月が最も発病が激しい。各地に発生するのでテオシントの普遍的病害と思われる。病原細菌は集落が牛酪質で粘稠でないことと硝酸塩を還元する点を除くとPseudomonas andropogonis (E. F. SMITH) STAPPと細菌学的性質がほとんど変わりがない。病原細菌は噴霧接種でスーダングラスとトウモロコシを侵し,その病徴はこれらの作物のP. andropogonisによる条斑細菌病のそれと変わりがない。したがって病原細菌は細菌学的性質と寄生性からPseudomonas andropogonis (E. F. SMITH) STAPPの一系統と考えられる。この菌がテオシントを侵すのははじめてであるから,この病害を条斑細菌病bacterial stripeと命名した。

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© 1967 著者
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