日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
Print ISSN : 0447-5933
ISSN-L : 0447-5933
牧草種子の発芽と成長におよぼすクマリンの影響
美濃 羊輔川辺 百樹井戸沼 忠博
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1975 年 21 巻 2 号 p. 91-95

詳細
抄録
ホワイトクローバ,レッドクローバ,チモシーおよびオーチャードグラスの種子の発芽と成長におよぼすクマリン類の影響を調べた。高濃度(10^<-3>M)のクマリンはホワイトクローバ,チモシー,オーチャードグラスの発芽を強く阻害したが,レッドクローバに対しては阻害効果を示さなかった。4-ハイドロキシクマリン,7-ハイドロキシクマリンおよびトランスオルトクマル酸はチモシーの発芽をかなり阻害したが,他の3種にはほとんど影響を与えなかった。低濃度のクマリンはオーチャードグラスの発芽を促進した。高濃度(10^<-4>-10^<-3>M)のクマリンはすべての実生の伸長を阻害したが,低濃度においてレッドクローバの下胚軸とチモシーの子葉鞘の伸長を促進した。クマリンの処理によって,ホワイトクローバ,レッドクローバの下胚軸およびチモシーとオーチャードグラスの子葉鞘の肥大化がひき起された。
著者関連情報
© 1975 著者
前の記事 次の記事
feedback
Top