抄録
寒地型イネ科牧草5草種を用いて,年間の刈取回数と間隔を異にして利用した場合の飼料価値の変動と栄養生産量とを調べた。1番草を出穂期以前に刈取り,その後3から5番草まで収穫した早刈区と,1番草を出穂期以降に刈取り,早刈区より刈取回数が1回少ない遅刈区を設けて比較した。1.番草間のDCPとTDN含量は,年次および草種で若干順序は異なったが,おおむね一定した低下傾向のあることが認められた。草種や刈取回数および間隔にあまり関係なく,夏期間に生育した再生草のTDN含量は低かった。2.TDN生産量はPrの早刈区3回刈,遅刈区2回刈の1例を除いて,遅刈区が高かった。しかし,DCP生産量は早刈区が高かった。また,DCPとTDNの加重平均含量は早刈区が高かった。草種の比較では2ヵ年合計でTfのDCPとTDN生産量が高かった。