日本草地学会誌
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夜温処理が数種ソルガム(Sorghum bicolor Moench) 品種の幼穂形成および最終主稈葉数に及ぼす影響
魚住 順吉村 義則黒川 俊二
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キーワード: 主稈葉, 出穂, ソルガム, 品種, 夜温
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2001 年 47 巻 2 号 p. 139-144

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抄録
温度感応性を有するソルガム品種の出穂特性を明らかにするため, 市販F_1 2品種および純系1系統を供試し, 夜温処理の時期と期間の違いが幼穂形成と最終主稈葉数に及ぼす影響を検討した。いずれの品種においても, 低夜温は幼穂形成を早期に誘起して主稈葉数を減少させ, 高夜温は幼穂形成を抑制して主稈葉数を増加させた。低夜温が幼穂形成の早期誘起作用を示すようになる生育時期, および高夜温が幼糠形成の抑制作用を示すようになる生育時期は, 品種によって顕著に異なった。また, 幼穂形成が誘起されるのに必要な低夜温の継続期間 (必要期間) も品種によって異なったが, いずれの品種の必要期間も生育が進むほど短くなった。
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© 2001 著者
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