日本草地学会誌
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高糖含量トウモロコシ(Zea mays L.)の消化性とその原料段階における評価の有効性
村木 正則門馬 榮秀
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2003 年 49 巻 1 号 p. 38-42

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抄録

高糖含量トウモロコシの消化性とその原料段階における評価の有効性について,収獲物全体に占める子実重の割合(子実割合)と単少糖含量の異なるF_1品種・系統を用いて検討した。サイレージ調製はパウチ法で,単少糖および有機酸は高速液体クロマトグラフィーで,茎葉消化性は酵素分析法で調査した。高糖含量系統の高消化性成分である細胞内容物(OCC)は,量,含量ともにサイレージで維持されており,原料草における糖含量による選抜の有効性か示された。収獲物全体でも高子実割合の品種に匹敵するOCC含量を示したが、乾物率25%未満では乾物損失が大きくなることが認められた。糖含量の高い茎葉高消化性系統の育成では,子実割合を確保した上で糖含量を高めることか重要であり,子実割合で選抜後、茎葉消化性で選抜する現行方法か有効であると考えられた。

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© 2003 著者
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