抄録
ペレニアルライグラスとイタリアンライグラスを識別するDNA断片を選抜した。核DNAのSSR領域を増幅するプライマー24組合せから,6組合せによる9個のDNA断片を種識別マーカーとして選抜した。このうち6マーカーについて,ペレニアルライグラス,イタリアンライグラスおよびハイブリッドライグラスにおける頻度を調査したところ,ペレニアルライグラスとイタリアンライグラスの間に有意差が確認された。ペレニアルライグラスとイタリアンライグラスにそれぞれ特異的なマーカーを共に有する個体頻度,核DNAマーカーでペレニアルライグラスおよび葉緑体DNAマーカーでイタリアンライグラスのパターンを示す個体頻度はハイブリッドライグラスが最も高かった。クラスター解析ではハイブリッドライグラスは2つのクラスターに分かれた。本研究で選抜したマーカーは種識別,雑種集団の検出に適していることがわかった。