2014 年 60 巻 3 号 p. 186-192
自走式ベールラッパに装着するロールベール計量装置を開発した。開発機は,自走式ベールラッパのターンテーブルのリフト油圧部に接続した油圧センサと,油温度センサ,質量表示機からなる。ターンテーブルにロールベールを載せてリフトした際の油圧の最大値からロールベールの質量を推定し,自走式ベールラッパのラッピング作業時にロールベール(質量平均243kg)を,約30秒/個で計量可能であった。開発機は屋内試験において,差は10kg程度で計量可能であったが,圃場試験では差は23.6kgと大きくなった。計量作業時の自走式ベールラッパの油温度の影響を考慮した補正により,差は12.7kgに改善されたが,精度向上が課題と考えられた。